食由来酵素の役割
食物酵素と腸内微生物酵素の重要性
食物酵素について……生の原料や発酵食などがもっている酵素
食材の中で、生命現象に伴う「分解・合成」反応を指揮しているのが食物酵素です。つまり、食物酵素の存在は、食材のなかの生命の豊かさを物語るものでもあるのです。
生の原料
- 食物酵素の働きで、細胞を自己分解し低分子化する それまで腸管フィルターから通り抜けられなかったサイズのものが、通り抜けられるサイズのものになっていきますので、吸収率も格段とアップし、結果として人体の消化酵素は節約されます。
- 食物酵素の働きで、細胞の栄養成分が合成される
酵素が失活しない限り、細胞に対しては生命活動に伴った栄養成分の合成も行われています。その成分は、使用されなければ細胞に吸収され蓄積されていきます。越冬野菜や保存食材において、失われる成分がある一方で、旨味や栄養成分が増すことがあるのはそのためです。
食物酵素は、原料食材の栄養成分のコンダクターであり、その価値を左右できるキーマンに他なりません。
- はじめに
- 病院のいらない野生の世界
- 生命力と酵素
- 酵素の物質的特性
- 食由来酵素と体内生成酵素
- 食由来酵素の役割
- 生の原料
- 発酵食