【生命エネルギー】がインプットされている
「酵素=エンザイム」とは、生命現象に関わるエネルギーをもった物質とでも表現しておいた方がよいかも知れません。本当のところは、まだ解明されていないのですが、ただの物質でないことだけは確かなよう……。
まるで充電された物質であるかのように、仕事をしなければならないときには、自動的にスイッチが入り、どこからもエネルギーをもらわずに、自ら有している生物化学的なエネルギーで働いてくれるのです。
「生命エネルギー」がすでにインプットされていることが第一の特性です。
【生命プログラム】がインプットされている
工場に材料が搬入されると、そこの職人技術者たちが進んで製品を作るがごとく、対応すべき物質を発見すると、「酵素=エンザイム」は、すぐさま自らに命ぜられている仕事を黙々とこなしていきます。
分子をあつかうことにかけては、地上のあらゆるものよりも効率的な能力を発揮します。バイオケミカル(生物化学)反応は大きく分けて、古くなった細胞を壊そうと働く分解系の酵素と、新しい細胞を作ろうと働く合成系の酵素に分けられますが、まるでICチップが内蔵されているかのように、「生命プログラム」がインプットされており、それが第二の特性です。
しかし、一種類の「酵素=エンザイム」には、一種類、もしくは、わずかの仕事しかプログラムされておりません。そのために、生命活動全体を支えるには、何千種類という「酵素=エンザイム」が必要となるのです。