「便のなかの野菜」についてですが、それが正常の状態であり、またそうでなければなりません。
元々植物繊維というものは、難消化性のものであり、消化できないでそのまま便として出てくるという性質のものです。
ただし、フリカケワンが普通の生野菜とは違っているのは、発酵・熟成が行われているという点です。
肉食の動物にとっては、ストレスにもなりなかなか手ごわい相手である植物繊維を、発酵微生物の力である程度分解し、「やさしい繊維」状態になっているということです。
しかも、そのなか蓄えられている栄養成分も取り出しやすくなっているということです。
ですから、ニンジンやシイタケなどの粒ではないかというものが、便に残っていて出てきますが、それは、生のニンジンやシイタケがそのまま出てきている訳ではありません。
ニンジンの成分もシイタケの成分もほぼ取り出されており、ある程度分解されてはいるもののまだ繊維としての形態が残っているものが、便として出てきているのです。
その際に、それらの繊維たちは、ビフィズス菌などの食べ物や住処になり、腸内に残して置きたくない不要な物質を吸着して、便として排泄してくれています。
その粗い繊維分も、水分を含んでいて元の形に戻ろうとしているために、一見そのまま出できているようにも見えますが、大事な栄養成分は腸管から吸収されておりますし、前記の仕事をしっかりとしてから、ニンジンやシイタケのような顔をして排泄されているだけですから、ご安心ください。
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